『ミディアム』。
スピリチュアルの世界でいうところの『ミディアム』の本来の意味は、霊界と物質界の間を仲介する役割の人のことをいい、亡くなった故人やペットの声を伝える人です。
日本では霊能者とか、霊媒師ともいいます。
『ミディアムシップ』とは、日本語に訳すと霊媒術になり、ミディアムが亡くなった故人やペットと交信すること、やりとり全般のテクニックのことをいいます。
霊能者とか霊媒術と聞くと、陰陽師のようなおどろおどろしい、怖いイメージを持つと思いますが、スピリチュアルの世界を学ぶ人、教える人、携わる人にはぜひ知っていてほしい分野だと私は思っています。
というよりも、
時代の急速な変化と共に、知っているに越したことはない、
知らないと危険ともいえる分野です。
なぜなら、憑依による悪影響で生きている人が世の中に多いからです。
それにも重要な意味があるのです。
私は霊媒術をやるためにサロンを始めたわけではなかったのですが、自らの霊的成長に比例して、個人セッションでお越しになるクライアントの中には、憑依による悪影響で自分の人生がわからなくなった方が多々いらっしゃることに気づきました。
当時、霊媒の知識や技術を全く知らなかった私が、なぜそのクライアントに憑依があるとわかったのかというと、インターフォンに映ったクライアントの横には一人、二人とクライアント以外の人も一緒に映っていたからです。
そして、クライアントにその人物の特徴をお伝えすると、クライアントに関連する人だとわかったり、時には身に覚えのない人ということもありました。
憑いていると言ったからには外す必要があり、私はセッションで即興でやってみたところそれらは一気に外れていきました。
クライアントは体が軽くなって、元の顔に戻り、覇気のなかったくすんだ茶色の肌は、さくら色に輝くのを目の当たりにしました。
しかし、このようなセッションを毎回行うことで、自分の体が疲弊、消耗することに恐怖と抵抗があった私は、憑依のない人を対象にサロンを運営したい旨を当時サナトクマラに相談しました。
サナトクマラ:
あなたは何の目的でその仕事をしているのですか?
私:
人々が自分らしく生きるきっかけを掴んでほしいとか、疲れている人をヒーリングに導きたいからです。
サナトクマラ:
今日あなたが行ったこと(霊媒)は、あなたが決めた地球の目的の一つです。
私:
えっ?!私は地球で霊媒をやる目的で来たんですか??
サナトクマラ:
あくまでも目的の中の一つです。あなたはその段階に達しました。
私:
(愕然とする)・・・そうですか・・・目的に入ってるんですか・・・
正直なところ、今後も毎回のように霊媒セッションになってしまうことに強い抵抗があります。体力的にも、精神的にもすごく疲れそうだし、怖い気持ちもあります。私は生身の人間ですから、そのことで命を削ることになるのではないでしょうか?
サナトクマラ:
あなたは誤解しているようです。
あなたは何のためにその仕事を始めたのですか?
どんな意識で今まで携わってきたのですか?
その仕事は続けたいが、霊媒はやりたくないというのはあなたのジャッジです。あなたが今までに行ってきたヒーリングも、今日行った霊媒もヒーリングに変わりないのです。
私:
すみません、おっしゃっていることが今日は理解できる状態じゃないので少し考えさせてください。
そう言って私は数日考えたのでした。
すごく抵抗を続ける自分にも気づいていました。
その抵抗を続ける自分にもイライラしてきて、だんだん疲れてきた時、
『自分ができることを最善をもってしよう!今までもそうだったじゃないか!』
そうハイヤーセルフから気づかされたのでした。
確かに、霊媒セッションをやってみると、ヒーリングの一部であることには間違いなく、セッション中も後も、私もクライアントも深い愛に気づく感動のセッションになっていたことが腑に落ちた瞬間でした。
すぐサナトクマラにもその旨を伝えました。
サナトクマラ:
あなたは『疲れている人をヒーリングに導きたい』と私に言いました。
憑かれている人をヒーリングに導きたいということです。
これを聞いた時は吹き出しましたね。確かに。
最後に、
いつも思うのは、
高次の存在は、私たちを悪いようにはしないということです。
自分が今できることに最善を尽くせばいいのです。
その先には、愛と喜びがスタンバイしています。