今生を生きる上で、インナーチャイルドの癒しは大切です。
20代では、なんとかなっていたことも、30代からは、なんかうまくいかなくなってきて、30代後半にもなってくると、嫌でも顕著に、悪影響が人生の全領域へ拡散されます。
自分の本音は隠して、誰の前でも『いい人』でいようとする人の肉体の疲れも、30代からはごまかしが利かなくなってきます。
これって、日本人に多いのでは?と思います。
なぜ、30代からはごまかしが利かなくなってくるかといえば、私たちは『死』に向かって生きているからです。
その頃から、人生は折り返しに差し掛かかるからなんですね。
その肉体で生きる時間に制限があるため、魂は当初の地球に来た目的や課題をできるだけ達成しようと、心身の不具合や不調和としてサインを送ってくるのです。
肉体をまとっている人間は、不具合や不調和が起こることで気づきやすいからです。
『いい人』でいること自体は自由なのですが、無意識ではなくて、意図的に無理して演じているがために、一人になった時、本音の自分が出てきてドッと疲れるのです。
常識を重んじる家庭で育った人や、厳しい躾をされて育った人、親が忙しくて褒めてもらえなかった人、甘えたかったのに甘えられなかった人、かまってもらえなかった人などは、大人になってからも『いい人』でいることが当たり前になり、必要以上に他者から認めてもらおうとしたり、他者に依存しようとする傾向が強くなります。
『自分は、子供の頃から親と仲が良かったので、トラウマや傷、ブロックになるようなことが思い当たらない』という人がいます。
しかし、そういう人に限って、人の好き嫌いが極端で、好きな人にはベッタリで、嫌いな人には容赦なく自分都合でバッサリ切り捨てるという傾向があります。
また、人が集まるところでは、別人のように寡黙になったり、変に冷めていたりするのも、育った環境からの影響が強いでしょう。
末っ子だった、女の子(男の子)は自分だけだった等の理由から、親や大人がわがままさせ放題とか、猫可愛がりされた子供は、子供の頃は幸せでも、社会で自分の環境とは異なる人間と共存、交流する上で馴染むことが苦手だったりします。
子供の頃は、自分がどこにいても中心にしてくれて、言うことを何でも聞いてくれて、居心地がよかったので、大人になってからも自分の思い通りにならないと不機嫌になったりします。
今までは、周りが自分を居心地良くしてくれて、それが当たり前だったので、そうではない環境にいる時、漠然とした葛藤や違和感、不快感が湧いてくるのです。
ですので、子供の頃に悲しい思いや、苦しい思いをした人だけがトラウマや傷、苦手意識、ブロックを持っているのではなく、可愛がられ過ぎた人や大切にされた人であっても、ネガティブパターンや苦手意識、ブロックを持っていたりするのです。
人間は、『自分のことを認めてほしい』『わかってほしい』という承認要求が強い生きものです。
そして、誰かに怒りを感じた時は『こうしてほしい』『こうしてほしかったのにしてくれなかった』という自分都合の要求が隠れている時なのです。
だから、自分が誰かに(何かに)怒りを感じた時は、自分は何を要求していたのかをただ認めればいいのです。
本当の自分を良しとせず、自分を偽って生きることは、神様からいただいた自分を否定しながら生きることになります。
困った時ほど、苦しい時ほど『理性』と『笑顔』で対応する。
素敵な笑顔は1日にしてならず。
笑顔が苦手な人は、鏡の前で、自分が素敵に見える笑顔を何度も練習するとよいでしょう。
その笑顔が、疲れた人の安らぎとなることを知ってください。
神様はすべての成り行きを見ています。