現在のサロン兼教室を開業する前、高級消費財の販売に携わっていました。
今にして思えば、この経歴が思いがけず欠かせない糧となりました。
お客様が店内に入ってきて5秒、6秒以内にファーストコンタクトから始まり、これが早すぎてもよくないし、遅すぎてもよくない。
その後は、いかに早くお客様のニーズを読み取るか、
これ、長年無意識でしたけど、チャネリングなんですよね。
なので、直感力の優れている販売員だと、必死にならなくても自然な流れでお客様の意図に寄り添えます。
お客様が何を求めているのか、
今回は単なる下見目的なのか、
いいものがあれば購入したいと思っているのか。
お金のブロックを持っているお客様はわかりやすいです。
商品に対し、面白いぐらいネガティブなことしか言わないんです(笑)
例えば、20万円のブーツがあったとします。
履く前から『私には似合わない』と言い切る(客観的には似合っている)、
これ、重いよね、
この部分が好きじゃない、もっと~だったらいいのに、
他の色はないのか(聞くわりに買う意志はない)、
価格のことには一切触れず。
試しに靴を履いたとしても、お金のブロックが強いと必ず急ブレーキがかかるので、自分が買わなくていい言い訳をしたり、ネガティブなことを並べます。
サバイバルスイッチONです(笑)
このようなお客様に、商品のポジティブな側面をいくら伝えても逆効果な場合がほとんどです。
話を聞き入れないのは、お金のブロックが強いからなのです。
販売員はお客様に喜んでもらえるよう、ニーズに合うよう仕事をしているだけなのでセールストークをされようがお客様には何ら影響はないわけです。
しかも、興味・関心があってその店に入っているわけですからね。
買う買わないは別にして、セールストークを聞き入れるお客様の場合ならその場でブロックが外れます。
潜在意識の情報が更新されるので、ネガティブな側面ではなくポジティブな側面を見るようになります。
身につけるものを買う時、特にファッションに関して思うのは、
普通、自分に似合うものは客観視できないので、気づけば同じようなものばかり家にあって、変わり映えしないことがほとんどです。
どの分野、どんな業界もそうだと思いますが、
プロに相談すれば概ね間違いないのです。
自分の可能性や意外性に気づけるのは、他者のアドバイスを受け入れた時から始まりますから、
聞き入れた人は、自動的に拡大、発展していきます。
信頼関係って、あくまでも自分発信なのです。
オンラインで何でも手に入るご時世ですが、
人と接することの付加価値はオンラインショッピングでは味わえません。
何でも便利な時代だからこそ、このようなご時世だからこそ、
人と接することで生じる喜びの共有は大切にしたいですね。